ビデオカメラ

GoPro HERO9レビュー実際使って試してみた

掲載・更新日

GoPro HERO9レビュー 実際使って試してみた

アクション・ウェアラブルカメラGoPro9を実際に使ってみた感想と、旧バージョンのGoPro7、8、最新版の10の比較情報も紹介します。


内村航

この記事を書いた人:内村 航

株式会社ドウガテック代表取締役。2012年より『カンタン動画入門』を運営。動画編集ソフト・アプリのレビュー本数58本。動画編集スクール取材9校。アクションカメラ17台、α7 III、EOS8000D所有。大学講師(日本文理大学情報メディア学科、立命館アジア太平洋大学動画制作ワークショップ等)。著書:暮らしvlogのはじめ方(朝日新聞出版)iMovieのマニュアル本(工学社 I・O BOOKS)

→カンタン動画入門のYouTubeチャンネルを登録する(Click)


アクションカメラ関連記事


アクションカメラ おすすめランキング・まとめ

アクションカメラ・ウェアラブルカメラとは?

アクションカメラとは、手持ち撮影はもちろん、衣服や乗り物などに装着・固定して動画を撮影できるビデオカメラをいいます。

【2018】アクションカメラの選び方3つのポイント おすすめ比較ランキング 8機種

スポーツや、バイク、車好きの方におすすめのカメラで、色々格好良い動画を撮影することができます。

・GoPro: Introducing HERO9 Black — More Everything


品質テスト動画

GoPro9の機能テストを行いました。内容は以下の通りです。

・手振れ補正機能テスト
・タイムワープテスト(無音)
・タイムラプステスト(無音)
・ナイトラプステスト(無音)






GoPro9スペック早見表

アクションカメラ 特徴
GoPro9gopro9アクションカメラ
54,000円
2020年発売のアクションカメラ。最強クラスの手振れ補正機能と、新たに導入された水平維持機構が手振れをほぼ打ち消す。

Ver9から前面スクリーンに録画中の映像を映せるようになったので自撮り用にも最適。

2021年はGoPro10が発売されたが性能的にもまったくひけを取らない名機種。かなりのおすすめ。

購入は公式のサブスク付が最もお買い得。

最大解像度フレームレート視野角手振れ補正Wi-Fi/BT
5.3K24-24067-121°○/○
モニター/前面タッチパネルマイク端子防水アプリ
○/○本体

※『BT』はbluetoothの略。




GoProバージョン比較

機能GoPro10GoPro9GoPro8
料金64,000円54,000円43,800円
サブスク付料金54,000円48,800円35,800円
写真23MP + SuperPhoto with HDR20 MP + SuperPhoto (HDR 搭載)12 MP + SuperPhoto (HDR 搭載)
ビデオ5.3K605K304K60
100 Mbps ビット レート5.3K / 4K / 2.7K5K / 4K / 2.7K4K / 2.7K
ビデオ安定化HyperSmooth 4.0HyperSmooth 3.0HyperSmooth 2.0
水平維持機構カメラに内蔵カメラに内蔵With the Quik App
デジタルレンズ/FOVSuperView、広角、リニア、リニア + ホライゾンレベリング、狭角SuperView、広角、リニア、リニア + ホライゾンレベリング、狭角SuperView、広角、リニア、狭角
前面スクリーン1.4 インチカラー LCD (ライブプレビューおよびステータス)1.4 インチカラー LCD (ライブプレビューおよびステータス)ステータスのみ対応のスクリーン
モジュラー・Maxレンズモッド
・カメラメディアモッド
・前面カメラ液晶モッド
・ライトモッド
・Maxレンズモッド
・カメラメディアモッド
・前面カメラ液晶モッド
・ライトモッド
・メディアモッド
TimeWarp ビデオTimeWarp 3.0TimeWarp 3.0TimeWarp 2.0
スローモーション8x (1080p)8x (2.7K, 1080p)8x (1080p)8x (1080p)
HindSight-
スケジュールキャプチャー-
デュレーションキャプチャー-
音声起動-
ProcessorGP2GP1GP1

比較テスト動画

GoPro7、8、9、10を並べて手振れ補正機能を比較してみました。

【サンプル】GoPro7/8/9/10比較手振れ補正比較 手持ち撮影 フルHD/29.97fps





GoPro9を使ってみた感想

「GoPro8で満足してるし、9はもういいかな…」と思っていたのですが、使ってみると断然9がいいです。

理由はGoPro8にはない水平維持機構です。これで左右ブレが解消しました。この機能だけでもGoPro9を購入する価値があります。

その他、画質向上や、前面モニターの録画映像の表示、ナイトラプスが自動で動画に結合されるようになったなど色々改善したところはあります。

しかし、GoPro9の最も素晴らしい改善点は、間違いなく水平維持機構です。すごい!世界中のビデオカメラに導入してほしい機能です。

以下、各項目解説しますが、とにかく「水平維持機構で左右ブレがなくなったすごいカメラなんだなぁ!」とだけでも覚えておいてください。もはやライバルは2021年発売のGoPro10だけです。

GoPro9を購入する

画質

GoPro9で撮影した動画を静止画に変換しました。画質はアクションカメラの中でも最上級にキレイです。特に日中野外の動画が明るくハッキリした色合いになります。
※ウェブ掲載のため画像は圧縮済み、実際はもう少しキレイです。

画質チェックgopro9アクションカメラ 画質チェックgopro9アクションカメラ 画質チェックgopro9アクションカメラ

タイムラプス撮影の画質

次に4Kタイムラプスモードで、明るい時間から暗くなるまで撮影をしました。

画質チェックgopro9アクションカメラ

暗くなり始めると画質が劣化していくのが分かります。特にISOを上限最大6400にすると、暗くても明るく撮影できますが、その反面ざらつきます。

画質チェックgopro9アクションカメラ

特に夜間は通常のタイムラプスだとかなり暗くなり、キレイだとはいえない画質になります。ただし、かなり暗くても撮れるのは撮れます。

画質チェックgopro9アクションカメラ

ナイトラプス撮影の画質

夜間撮影専用のナイトラプスで撮影をしました。細かい設定と知識、何度かの検証が必要ですが、タイムラプスでの撮影よりも明るくキレイに撮れました。

ただし一眼レフカメラなどをつかった夜間タイムラプスと比べると画質はそれほど良いとはいえません。

画質チェックgopro9アクションカメラ 画質チェックgopro9アクションカメラ

夜間撮影の画質まとめ

GoPro9の暗所、夜間撮影は可能です。しかし元々アクションカメラやGoProは昼間の明るい時間帯のスポーツなどを撮影することが多いはずです。そのため、夜間撮影は可能ですが、得意ではない、というのが私の感想です。




手振れ補正

GoPro9から導入された『水平維持機構』と『HyperSmooth 3.0』で超強力な手振れ補正を実現しています。

GoPro7や8と比べると左右の傾きがなくなり、手振れ補正も非常になめらかになっています。GoPro10と比べても遜色ないレベルです。手持ちで走ってこの動画です。




前面モニター

GoPro9から導入された前面モニターへの録画映像の表示ですが、自撮り用としてはかなり便利です。

前面モニターgopro9アクションカメラ

GoPro8は前面モニターに秒数などの表示のみでした。

前面モニターgopro8アクションカメラ

使いやすさ

GoProはアクションカメラの中でも最も使いやすいです。

物理ボタンが『起動』と『録画』の2つだけなのが分かりやすいです。
gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ

またこれは前からある機能ですが、電源オフ時に、録画ボタンを押すと瞬時に起動し録画が始まる『QuikCapture(クイックキャプチャー)』がものすごく便利です。

他のアクションカメラだと、「まず起動させて…」の間に録画対象を逃すことがよくあります。しかし『QuikCapture(クイックキャプチャー)』を設定していると、電源オフ時でもすぐ録画開始できるので便利です。私は通常使いではほぼこのQuikCaptureを使っています。

設定しないと使えないので注意しましょう。
gopro9アクションカメラ設定画面クイックキャプチャー

タッチパネルは反応良くなめらかな動きをします。初心者は初期設定そのままでも使えますし、上級者はかなり細かく設定をすることもできます。

gopro9アクションカメラ設定画面

外観

gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ gopro9アクションカメラ


GoProサブスクリプション付きとは?

GoProには色々な特典付きのサブスクリプション制度があります。
【参考】GoPro公式サブスクリプション解説

結論からいうとGoPro9を買う時は公式でサブスク付を購入するのが最もお得です。

GoPro公式サイトに行くと、『1年間のGoProサブスクリプション付きでお買い得』に最初からチェックがはいっています。

この状態だと48,800円です。

サブスクリプション付きgopro9アクションカメラ

チェックを外すと、54,000円です。

サブスクリプション付きgopro9アクションカメラ

サブスク付を選ぶことでGoPro本体を5,200円引きで購入でき、なおかつ様々な特典を得ることができます。しかもサブスクは1年後、解約すれば追加料金は一切かかりません。

GoProサブスクリプションの特典は以下の通りです。

  • ・容量無制限のクラウドバックアップと自動アップロード
  • ・Quikアプリを無制限に利用可能
  • ・GoProの新規購入時の限定割引
  • ・GoPro.comで最大50%オフ
  • ・ライブストリーミング
  • 理由を問わないカメラの交換補償

理由を問わないカメラの交換補償とは?

GoPro本体を新品と交換できます。ただし交換手数料は発生します。GoPro9の場合は12,300円です。

【参考】GoPro公式交換補償QA

サブスクリプションの継続料金は?

1年間のサブスクリプション料金は6,000円です。1年後忘れないように解約か、更新するか検討しましょう。




まとめ

アクションカメラの購入で迷っている方は、ぜひGoPro9を検討してみてください。2021年はGoPro10も購入できますが、最新式が良いか、少しでも安く手に入れたいかで検討しましょう。


アクションカメラ 特徴
GoPro9gopro9アクションカメラ
54,000円
2020年発売のアクションカメラ。最強クラスの手振れ補正機能と、新たに導入された水平維持機構が手振れをほぼ打ち消す。

Ver9から前面スクリーンに録画中の映像を映せるようになったので自撮り用にも最適。

2021年はGoPro10が発売されたが性能的にもまったくひけを取らない名機種。かなりのおすすめ。

購入は公式のサブスク付が最もお買い得。

最大解像度フレームレート視野角手振れ補正Wi-Fi/BT
5.3K24-24067-121°○/○
モニター/前面タッチパネルマイク端子防水アプリ
○/○本体

※『BT』はbluetoothの略。

関連記事

【レビュー】DBPOWER 4Kスペック比較・使い方・設定方法 おすすめのアクション・ウェアラブルカメラ

DBPOWER 4Kレビュー実際使って試してみた

2017年に発売された人気のアクションカメラDBPOWER 4Kを実際に購入し、使ったみた感想を紹介します。

【レビュー】Apexcam M80スペック比較・使い方・設定方法 おすすめの人気アクション・ウェアラブルカメラ

Apexcam M80レビュー実際使って試してみた

アクションカメラApexcam M80を実際に使ってみた感想を紹介します。

【レビュー】YI 4Kスペック比較・使い方・設定方法 おすすめの人気アクション・ウェアラブルカメラ

YI 4Kレビュー実際使って試してみた

2017年に発売されたアクションカメラYI 4Kを実際に購入し、使ったみた感想を紹介します。

【2022】アクションカメラおすすめ比較ランキング

【2024】アクションカメラおすすめ比較ランキング

私が実際使ってレビューしたアクションカメラ31機種をおすすめ順に紹介します。 ■アクションカメラランキング一覧はこちら

【レビュー】GoPro HERO7スペック比較 おすすめのアクション・ウェアラブルカメラ

GoPro HERO7レビュー実際使って試してみた

2018年に発売された大人気の最新アクションカメラGoPro HERO7について解説します。

-ビデオカメラ
-