おすすめのBGM音楽素材サイトやAIを使った音楽自動生成サービスの紹介や、注意点、ライセンスについて詳しく解説します。
この記事を書いた人:内村 航
株式会社ドウガテック代表取締役。2012年より『カンタン動画入門』を運営。動画編集ソフト・アプリのレビュー本数58本。動画編集スクール取材9校。アクションカメラ17台、α7 III、EOS8000D所有。大学講師(日本文理大学情報メディア学科、立命館アジア太平洋大学動画制作ワークショップ等)。著書:暮らしvlogのはじめ方(朝日新聞出版)、iMovieのマニュアル本(工学社 I・O BOOKS)。
→【セール】動画編集ソフトPowerDirector最大28%オフ11/24(日)までクーポンコード『dougatec2024』
→カンタン動画入門のYouTubeチャンネルを登録する(Click)
この記事の目次
動画素材関連記事
- 【関連】動画素材まとめ
- 【関連】動画素材サイトAdobe Stock料金・利用規約まとめ
- 【関連】動画素材サイトPixabay料金・利用規約まとめ
- 【関連】動画素材サイトPexels料金・利用規約まとめ
- 【関連】動画素材サイトPIXTA料金・利用規約まとめ
- 【関連】動画素材サイトshutterstock料金・利用規約まとめ
- 【関連】動画素材サイトiStock料金・利用規約まとめ
- 【関連】BGM音楽・効果音素材まとめ
- 【関連】動画エフェクト素材まとめ
- 【関連】画像素材まとめ
- 【関連】画像素材サイトAdobe Stock 料金・利用規約まとめ
この記事で紹介するおすすめの音楽・効果音素材サイト一覧
- ・YouTubeオーディオ ライブラリ
- ・Pixabay
- ・DOVA-SYNDROME
- ・Adobe Stock
- ・Pixta
- ・artlist
- ・Soundraw
- ・Mubert
- ・FIMMIGRM
- ・効果音ラボ
- ・効果音辞典
- ・VSQ plus
音楽素材とは?
音楽素材の定義や利用法、入手法について解説します。
音楽素材の定義
音楽素材とは、一般的には映像作品や音声作品、ライブイベントなどのメディアコンテンツに使用するための音楽や音響効果のことを指します。これらは、バックグラウンドミュージック、主題歌、ジングル、効果音など、さまざまな形で提供されます。
音楽素材の利用法
音楽素材は、あらゆるクリエイティブでその雰囲気を高めるために使用されます。例えば、映画、テレビ、CM、YouTube、SNS動画などでは、視覚的な要素を補完し、物語の感情的な調子を強調するために音楽が使用されます。
音楽素材の入手法
音楽素材は、フリー音楽素材サイトや有料音楽素材サイトから入手することができます。どのサイトを使用するかは、プロジェクトの特定のニーズや予算によります。
初心者向け音楽素材サイトの使い方ガイド
はじめてBGM音楽素材サイトを使う方向けに注意点を解説します。
音楽素材サイトの基本的な使い方
音楽素材サイトの基本的な使い方は次の通りです。まず、サイトにアクセスし、利用規約を良く読みます。問題なければ、検索バーまたはカテゴリメニューを使用して希望の音楽素材を探します。次に、サンプルを聞いて気に入ったものを選び、個別のライセンスを確認します。最後に、ダウンロードボタンを押しましょう。
初心者でも失敗しない音楽素材の選び方
音楽素材の選び方は、プロジェクトの目的と合致していることが重要です。例えば、動画の背景音楽を選ぶ際には、その音楽が動画の雰囲気やメッセージを強化するかどうかを考慮します。また、音楽素材の品質や作曲家の評価も考慮に入れて選ぶと良いでしょう。
利用規約の重要性
音楽素材サイトの利用規約は、音楽素材の使用範囲や条件を書いています。利用規約を守らないと、著作権侵害となり法的な問題を引き起こす可能性があるため、利用前に必ず確認することが重要です。
注意すべき利用規約のポイント
音楽素材の利用規約では、特にライセンスの種類(例:ロイヤリティフリー、パブリックドメイン、クリエイティブコモンズ等)、使用範囲(例:商用、非商用)、使用方法(例:そのまま使用、改変使用)、報酬の有無等に注意しなければなりません。
パブリックドメイン(Public Domain)
著作権が存在しない、または著作権が放棄された作品。商用・非商用を問わず自由に使用できます。
クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons)
この中にもいくつかの種類があり、例えば一部のライセンスでは商用利用が許可されていない場合や、原作者のクレジット表示が必要な場合があります。
ロイヤリティフリー(Royalty Free)
一度料金を支払うことで、繰り返し使用することが許可されるライセンス。ただし、制作物の種類や配布の規模によっては追加の料金が発生することがあります。
ライセンス制(Licensed)
特定の使用範囲(使用期間、地域、メディアタイプなど)に対してライセンスが与えられ、それを超える利用は追加の料金が発生します。
フリーBGM音楽
フリーBGM音楽は使用料を必要としない音楽素材のことです。しかし、中には作者のクレジットを入れなければいけなかったり、使用用途に制限がある場合があります。
おすすめのフリーBGM音楽サイト
YouTubeオーディオ ライブラリ
Youtube公式の音楽素材サービス。YouTubeアカウントを取得し、YouTubeStudioからアクセスできます。検索フィルタで「帰属表示が不要」で検索するのがおすすめ。帰属表示が必要な曲を使う場合は、動画の説明欄に記載が必要です。
サイト名 | YouTubeオーディオ ライブラリ |
---|---|
料金 | 無料 |
ライセンス | YouTubeオーディオライブラリライセンス、一部クリエイティブコモンズ有(※動画の説明欄に必要事項記入)。 |
Pixabay
無料で使えるフリー素材サイト。ユーザーが自分たちで素材をアップロードするなどして、動画や写真、音楽を自由に使えます。商用利用可。
サイト名 | Pixabay |
---|---|
料金 | 無料 |
ライセンス | フリー |
DOVA-SYNDROME
管理人音楽素人さんが運営している音楽素材サイト。BGM・ジングル、効果音などを無料で使えます。商用利用可。
サイト名 | DOVA-SYNDROME |
---|---|
料金 | 無料 |
ライセンス | フリー |
フリーBGM音楽の利点
フリーのBGM音楽は、予算が限られたプロジェクトや初めて音楽素材を使用する人にとって魅力的な選択肢です。無料で使用でき、多くの場合、個人的なプロジェクトや商用プロジェクトでの使用も許可されています。
フリーBGM音楽のデメリット
しかし、フリーのBGM音楽には一部制限があります。品質が一定でない場合があり、また、利用可能な音楽の数やジャンルが限られていることもあります。さらに、正確なライセンス情報が提供されていない場合、使用に際して法的な問題を引き起こす可能性もあるので注意しましょう。
有料BGM音楽
有料BGM音楽はお金を払う代わりに使う権利を得られる音楽素材のことです。ビジネスなどの商用利用に音楽素材を使うのであれば、基本的には有料の信頼性のある大手サイトから素材を購入することをおすすめします。
おすすめの有料BGM音楽サイト
Adobe Stock
クリエイティブソフトウェア最大手のアドビが運営している素材サービス。大量の音楽があります。商用利用可。ビジネス利用であれば信頼性の高いAdobe Stockがおすすめ。
サイト名 | Adobe Stock |
---|---|
料金 | ・通常ライセンス月々プラン素材3点/月3,828円/月 ・通常ライセンス年間プラン(月々払い)素材10点/月3,828円/月 |
ライセンス | ロイヤリティフリー |
Pixta
国内大手の素材サービス。音楽素材も豊富。音楽1本から購入可能。値段は素材に寄って差があります。
サイト名 | Pixta |
---|---|
料金 | ・効果音550円~ ・BGM1,100円~ |
ライセンス | ロイヤリティフリー |
artlist
定額制でダウンロードし放題の音楽素材サービス。いくつかプランがありますが、ネットのみなら9.99$/月プラン、広告やテレビ用であれば16.60$プラン。音楽の質も高く、量も豊富。
サイト名 | artlist |
---|---|
料金 | ・9.99ドル/月 ※YouTubeやSNSネット利用のみ。 ・16.60$/月 ※広告、ウェブサイト、テレビなどでも利用可能。 |
ライセンス | ロイヤリティフリー |
有料BGM音楽のメリット
有料のBGM音楽は、プロの音楽家が作成した高品質な楽曲が提供されます。これらの曲は一般的にオリジナリティが高く、広範なジャンルをカバーしています。また、有料のサイトでは、使用許可やライセンスに関する明確なガイドラインが提供され、法的な問題を避けるのに役立ちます。
有料BGM音楽のデメリット
その一方で、高品質な音楽には費用がかかります。プロジェクトの予算によっては、有料の音楽素材が利用できない場合もあります。また、一部の有料サイトでは、サブスクリプション料金が必要で、定期的な費用が発生します。
AIによる自動生成BGM音楽
音楽のジャンルや、コード、速さ、またはイメージするテキストを入力することで音楽をAIが自動生成するサービスです。音楽の作成は無料ですが、ダウンロードするためには料金がかかるサービスが多いです。商用利用など可能ですが、一部生成した権利関係が難しいので利用規約をよく確認しましょう。
おすすめのAIによる自動生成サイト
Soundraw
『音楽は選ぶから作るへ』とコンセプトとしているAIが音楽を自動生成してくれるサービス。『ムード』『ジャンル』『テーマ』『長さ』『テンポ』『楽器』などを選ぶだけで音楽ができる。YouTubeやSNS、テレビ、ウェブ広告などでも利用可能。他とかぶらない音楽を気軽に作ることができる。
サイト名 | Soundraw |
---|---|
料金 | 月払い1,990円/月 年払い1,650円/月 ※1日50曲までダウンロード |
ライセンス | ロイヤリティフリー |
Mubert
記入欄に英語で自分がイメージする音楽をテキストで入力し、『ジャンル』『ムード』『アクティビティ』、長さを選択すると、AIが音楽を自動生成してくれる。
サイト名 | Mubert |
---|---|
料金 | ・クリエイタープラン月払い14$/月 ・クリエイタープラン年払い11.69$/月 |
ライセンス | ロイヤリティフリー |
FIMMIGRM(フィミグラム)
『ムード』『キー』『ジャンル』『BPM(テンポ)』を選択し音楽を生成するサービス。自分で作曲したMIDI楽曲をアップロードして新たな曲を生成することも可能。
サイト名 | FIMMIGRM |
---|---|
料金 | ・スタータープラン500円/月 1トラック生成 ・スタンダート850円/月 4トラック生成 ・クリエイター1,650円/月12トラック生成 |
ライセンス | 特殊なライセンスなので利用規約を要参照 |
AIによる音楽自動生成のメリット
AIによる音楽自動生成の最大のメリットは、迅速さと効率性です。AIは指定されたパラメータに従って即座に音楽を生成するため、時間と労力を大幅に節約することができます。また、AIは無限に音楽を生成する能力があるため、必要な音楽を探す時間を節約することができます。
AIによる音楽自動生成のデメリット
AIが生成する音楽は、人間の作曲家が持つ独特の感性や創造力を完全に模倣することはできません。そのため、特定の細かいニュアンスや感情表現を必要とする場合、AI生成の音楽は限界があるかもしれません。
効果音
効果音とは、映像や音声の作品において、シーンや状況を表現、強調、補完するために使用される音のことを指します。
おすすめの効果音サイト
効果音ラボ
2000種類以上の効果音をダウンロードできるフリー効果音素材サイト。商用利用可、クレジット表記必要なし。『戦闘』『演出・アニメ』『声素材』『生活』『機械・乗り物』『環境音』『ボタン・システム音』『自然・動物』などのジャンルがある。
サイト名 | 効果音ラボ |
---|---|
料金 | 無料 |
ライセンス | フリー |
効果音辞典
品質を第一としている無料の効果音素材サイト。作者がかなりのこだわりともって独自に素材を作成している。『アニメ・演出』『戦闘』『機械』『生活』『環境音』『ボタン・システム音』『自然』などカテゴリも豊富。
サイト名 | 効果音辞典 |
---|---|
料金 | 無料 |
ライセンス | フリー |
VSQ plus
株式会社VSQが運営する音楽・効果音素材サイト。様々なフリー音源を無料で商用利用できる。『赤ちゃん』『海』『音楽』『自然』『テロップ』『日本有名曲』『線上の雰囲気』『水』『有名曲Game』『定番ジングル』『定番』など様々なジャンルの音源がある。
サイト名 | VSQ plus |
---|---|
料金 | 無料 |
ライセンス | フリー |
効果音のメリット
効果音は映像や音声コンテンツに臨場感を与え、物語を豊かに描き出す手助けをします。また、視聴者の注意を引き、感情的な反応を誘発する力があります。
効果音のデメリット
適切な効果音の選択や配置が難しく、誤った選択や配置は視聴者に混乱を与え、メッセージが正しく伝わらない可能性があります。
音楽素材サイトのメリット・デメリット
BGM音楽素材サイトのメリットとデメリットを紹介します。
音楽素材サイトのメリット
音楽素材サイトは、時間とコストの節約、クオリティの向上、クリエイティブな表現の自由度を高めるなど、多くの利点を提供します。たとえば、自分で音楽を制作する時間とスキルがない場合や、特定の音楽スタイルを求めている場合に、これらのサイトは非常に便利です。
音楽素材サイトのデメリット
音楽素材のデメリットには、オリジナリティがない。ライセンス問題、費用などがあります。
オリジナリティがない
音楽素材サイトの音楽は、多くの人が利用できるように設計されています。その結果、プロジェクトで使用する音楽が他のプロジェクトでも使用されている可能性があります。これは、プロジェクトにユニークさやオリジナリティを求める場合にはデメリットとなるかもしれません。
ライセンスに関する誤解と混乱
音楽素材サイトではさまざまなライセンス形態が存在します。これらのライセンスの違いを理解し、適切に守らなければいけません。そのため規約を読み確認するのに労力がかかります。この工程を無視してしまうと著作権侵害という重大な問題を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
高品質な音楽素材の費用
高品質の音楽素材を提供するサイトの中には、その音楽素材の利用料金が高価な場合があります。特に、商用利用を前提としたプロジェクトの場合、その費用は予算に大きな影響を与える可能性があります。
無料の音楽素材が必要な場合
予算が限られている場合や、個人プロジェクトなどで音楽素材が必要なとき、無料の音楽素材を提供するサイトが便利です。これらのサイトは、パブリックドメインの音楽やクリエイティブ・コモンズライセンスの音楽を提供しています。ただし、必ず利用規約やライセンスを確認してから使用しましょう。
無料音楽素材サイトの例
プロの作曲家による高品質な音楽素材が必要な場合
プロジェクトにプロフェッショナルな音楽が必要な場合、プロの作曲家による高品質な音楽素材を提供するサイトが最適です。これらのサイトでは、多様なジャンルやスタイルの音楽を提供しており、品質の高いオリジナルの音楽素材を見つけることができます。
高品質な音楽素材サイトの例
- ・Audiostock
- ・artlist
- ・魔王魂
商用利用可能な音楽素材が必要な場合
製品の広告やビジネスのプレゼンテーションなど、商用目的で音楽素材が必要な場合、商用利用可能なライセンスの音楽を提供しているサイトを選びます。商用利用のライセンスは、音楽素材を利益を得る目的で自由に使用することを許可します。
商用利用可能な音楽素材サイトの例
ロイヤリティフリー音楽が必要な場合
繰り返し使用する音楽素材が必要な場合、または予算を一度に把握したい場合は、ロイヤリティフリー音楽を提供するサイトが適しています。ロイヤリティフリーのライセンスでは、一度の料金で音楽素材を何度でも使用することができます。
ロイヤリティフリー音楽素材サイトの例
ジャンル別最適な音楽素材サイトの見つけ方
ジャンル別の音楽素材サイトを見るける方法を解説します。
ジャンル別音楽素材サイトの選び方
特定のジャンルの音楽素材を探す場合、ジャンルに特化したサイトを選ぶと良いでしょう。例えば、クラシック音楽を探しているなら、クラシック専門の音楽素材サイトを選ぶと良いです。
各ジャンルにおける音楽素材の活用方法
各ジャンルの音楽素材は、その特性を活かしてプロジェクトに適用します。例えば、落ち着いた雰囲気の動画には、ジャズやクラシック音楽が適しています。また、エキサイティングなスポーツイベントのプロモーションには、ロックやエレクトロニック音楽が適しています。
ジャンル別音楽素材の選び方
音楽素材を選ぶ際には、プロジェクトの内容と目的に最もマッチするジャンルを選択することが重要です。例えば、エネルギッシュなプロモーションビデオにはパワフルなロック音楽、リラクゼーションや瞑想のためのコンテンツにはゆったりとしたアンビエント音楽が適しています。
音楽素材サイトを活用したクリエイティブなプロジェクト事例
音楽素材を活用した事例をいくつか紹介します。
YouTube動画
YouTubeクリエイターは、バックグラウンドミュージックや効果音として音楽素材を広く活用します。例えば、旅行チャンネルでは、訪れた地域の雰囲気を反映する音楽を選び、視聴者の視覚的な体験を音楽で補完します。また、教育的なビデオでは、視聴者の注意を引き続けるために背景音楽を使用します。
ポッドキャスト
ポッドキャストでは、音楽は番組のテーマを強調し、リスナーに感情的なつながりを提供します。例えば、インタビューやストーリーテリングのポッドキャストでは、シーンや気分の変化を表現するために音楽素材を使用します。
企業プレゼンテーション
企業は、プレゼンテーションやプロダクトデモの背景音楽として音楽素材を利用します。例えば、新製品の発表会や年次報告のプレゼンテーションでは、視聴者の関心を引きつけ、情報の伝達を助けるために音楽が使用されます。
映画とテレビ
映画やテレビのプロデューサーは、音楽素材を使用して特定のシーンやキャラクターを強調します。例えば、緊張感あるシーンでは、ドラマチックな音楽を使用して視聴者の感情を高めます。
まとめ
音楽素材や効果音素材は動画制作になくてはならないものです。そのため色々なサイトやサービスがあり、音楽を探すのに時間がかかってしまいます。この記事を参考に少しでも時間の節約と動画の質向上ができれば幸いです。