動画撮影機材の選び方を分かりやすく解説します。ビデオカメラやスマートフォンなど自分にあった機材を選んでみましょう。
この記事を書いた人:内村 航
株式会社ドウガテック代表取締役。2012年より『カンタン動画入門』を運営。動画編集ソフト・アプリのレビュー本数58本。動画編集スクール取材9校。アクションカメラ17台、α7 III、EOS8000D所有。大学講師(日本文理大学情報メディア学科、立命館アジア太平洋大学動画制作ワークショップ等)。著書:暮らしvlogのはじめ方(朝日新聞出版)、iMovieのマニュアル本(工学社 I・O BOOKS)。
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動画撮影機材の種類とは
動画撮影ができる機材には色々あります。それぞれ良い点、悪い点でまとめました。
機材名 | 良い点・悪い点 |
---|---|
スマートフォン | 良い点:お金がかからない。撮影はほぼオート設定なので簡単。 悪い点:光学的なズームができない場合が多い。バッテリー、メモリ容量が気になる。画面が小さいので編集がしづらい。 |
タブレット | 良い点:画面が大きいので撮影の絵の確認がしやすい。 悪い点:サイズが大きいので撮影がしづらい。持ち運びにくい。 |
ビデオカメラ | 良い点:バッテリーとメモリを交換できる。手振れ補正機能が強力で画質もキレイ。光学ズーム、マニュアル撮影も可。 悪い点:値段が3~5万円程度する。少し重い。 |
アクションカメラ | 良い点:コンパクトなので持ち運びやすい。手振れ補正が強力。 悪い点:バッテリーのもちが悪い。光学ズームができない。 |
一眼レフカメラ | 良い点:画質がキレイでぼかしやすい。マニュアル操作ができる。 悪い点:操作が難しい。本体、レンズの値段が高い。重い。 |
スマートフォン
スマホでの動画撮影のメリットは、すでに持っているものを使えば実質無料なことです。また操作も容易で、小さく軽く、いつでも持っているのでとても使いやすい機材といえるでしょう。
しかし、スマホのカメラは画像を無理やり拡大する電子ズームであることが多いので、ズームすると画質が大幅に落ちます。また、バッテリーや記録メモリをたくさん使うというデメリットもあります。
iPhone
Apple(アップル社)製の人気のスマートフォンです。iPhoneは強力な手振れ補正機能と、高画質なカメラが特徴です。かなり安定した撮影機材として、動画作りの入門機としては最適です。
アンドロイド
アンドロイド系のスマホは、機種によって大きくカメラの質や手振れ補正機能が変わります。中にはiPhoneより高画質なカメラもあります。しかし撮影中に熱を持ち一時停止になる機種もあるので注意が必要です。
タブレット
タブレットでの撮影は、画面が大きいので、ポンボケしていないかなど、画の確認がしやすいのが特徴です。またバッテリー容量が多いのもメリットです。
しかしサイズが大きく撮影しにくいのと、重く、持ち運びにくいのが大きなデメリットです。スマホのようにパッと出して撮影するものではありません。撮影用というよりは編集用として使う方が良いでしょう。
iPad
iPadは画面が大きく、カメラもキレイで安定性があります。しかしやはりサイズが大きく重いので、撮影用としては不向きです。編集用として使うのはありでしょう。
アンドロイドタブレット
アンドロイドタブレットもiPad同様で、ものによりますが画面が大きく重いです。小型サイズのものでも、撮影用としてはあまり向いていないでしょう。編集用として使うのはありです。
ビデオカメラ
家庭用ビデオカメラのメリットは大容量メモリ、バッテリー交換ができる、強力な手振れ補正機能、画質の劣化がない光学ズーム機能などです。
デメリットはコストがかかってしまうことです。本体は3~5万円で高性能なものを購入することができますが、その他、SDカード、予備バッテリー、カメラケース、三脚、そして動画編集ソフトなど諸々含めてプラス2~3万円程度追加で必要です。
しかし、そのコスト以上の魅力がビデオカメラにはあります。例えばスマホでは運動会で遠くで走っている子供の姿を撮ることが難しいですが、ビデオカメラだと可能です。
アクションカメラ
GoProで有名なアクションカメラは、耐久性の高いスポーツ動画向け小型ビデオカメラです。主にサーフィンやスノーボード動画などで活躍しています。
最近はスポーツ以外でも、自撮り用として人気があり、ビデオカメラではなく、アクションカメラをメインに使う人が増えています。
ただしズーム機能はないので、どちらかというとスマホでの撮影に近いカメラです。またバッテリーのもちも比較的悪いので予備バッテリーが複数必要です。
一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ
一眼レフカメラ・ミラーレスカメラは、高性能・高画質の動画を作ることができます。特に強いボケが一眼レフ動画の特徴で、5万円程度の安価なエントリー機でもレンズをうまくつかえば映画のような質感を表現することができます。
しかし、一眼レフカメラの操作方法や、ある程度の基礎知識など必要です。何度も練習をすれば自然と使いこなせるようになるので安心してください。
動画制作のプロを目指している方には、ぜひ一眼レフ動画をおすすめします。家庭用の動画としては高性能すぎるように思いますが、とにかくキレイな画が撮れるので楽しいです。
ただし本体以外にも、レンズやSDカードなど付属品の値段もそこそこするので注意が必要です。