フリーランスになりたい人向けにおすすめの動画編集スクールを紹介します。スクールの選び方や注意点も解説。
この記事を書いた人:内村 航
株式会社ドウガテック代表取締役。2012年より『カンタン動画入門』を運営。動画編集ソフト・アプリのレビュー本数58本。動画編集スクール取材9校。アクションカメラ17台、α7 III、EOS8000D所有。大学講師(日本文理大学情報メディア学科、立命館アジア太平洋大学動画制作ワークショップ等)。著書:暮らしvlogのはじめ方(朝日新聞出版)、iMovieのマニュアル本(工学社 I・O BOOKS)。
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フリーランスとは?
フリーランスとは、会社などの組織に所属せず、個別の仕事に応じて契約する個人のことをいいます。
最近ではウェブライターやデザイナー、動画編集者などのフリーランスが増えています。
私もサラリーマンからフリーランスの個人事業主になった経験があります。
フリーランスのメリット
以下、フリーランスのメリットです。
- (1)自分で好きな仕事を選べる
- (2)時間をコントロールできる
- (3)大きく稼ぐことができる
(1)自分で好きな仕事を選べる
フリーランスは、会社員と違って嫌な仕事をうける必要はありません。自分で判断し、仕事を進めて行けます。これはサラリーマン勤めが合わない人にとっては最大のメリットだといってもいいでしょう。
(2)時間をコントロールできる
好きな時間、好きな日程で仕事を進めることができます。例えば、平日の空いている時間にでかけ、人の多い土日に働くなど、効率の良い生活を送ることができます。
(3)大きく稼ぐことができる
動画編集のフリーランスでは、うまくいけば1件数十万円から100万円単位で大きく稼ぐことができます。もちろんこれには実績と信頼を得るなどかなりの努力が必要になります。しかしサラリーマンではまず得ることのできない報酬を狙うことが可能です。
フリーランスのデメリット
以下、フリーランスのデメリットです。
- (1)働かないと報酬が得られない
- (2)時間に追われる
- (3)仕事が常にあるわけではない
- (4)社会的な信用が低い
(1)働かないと報酬が得られない
フリーランスのデメリットとして、当たり前ですが働かないと報酬を得ることができません。サラリーマン気質の人には向かないです。
(2)時間に追われる
たくさんの仕事を抱えていると、動画編集の仕事は締め切りが必ずあるので大変です。必要な報酬、時間などすべて計算して働く必要があります。無理をすると体を壊すので、注意してください。
(3)仕事が常にあるわけではない
動画編集の仕事の需要は伸びています。しかし、いつまでも同じ仕事があるわけではありません。得意先が倒産したり、方針が変わるかもしれません。AIが動画編集をする時代が来るかもしれません。仕事がなくなっても対応できるように常に勉強や次のステップを考えておく必要があります。
(4)社会的な信用が低い
フリーランスの個人事業主は世間一般では社会的な信用が低いです。これは偏見ではなく事実です。賃貸が借りられない、ローンがおりない、公的な仕事をうけることができないなど普通にあります。これはどれだけ稼いでいても、次の年、同じように稼げるか分からない、というフリーランスならではの問題があります。
とはいえ、フリーランスとして普通に暮らしている人は多いですし、これからどんどん増えていくでしょう。私自身、サラリーマン→個人事業主→会社設立、と進んできましたが、賃貸やマンションなどのローン審査で落ちたことは一度もありません。要はその人しだいです。
ただ、もし安定を求めるのであれば、どんなに小さくても、給料が安くても、法人という信頼されている組織に所属することをおすすめします。これで躊躇するようであれば、恐らくあなたにとってフリーランス生活はストレスになります。安心・安全なサラリーマンも決して悪くありません。
「流行りだから」「かっこいいから」といった安易な理由でフリーランスを目指すのは辞めましょう。
フリーランスになる方法
フリーランスになる方法をいくつか紹介します。
- (1)スキルを身に付ける
- (2)実績・信頼を得る
- (3)動画編集スクールで学ぶ
(1)スキルを身に付ける
動画編集フリーランスとして必要なスキルは、動画編集の基本ソフトAdobe Premiere ProやモーショングラフィックソフトAfter Effects、
写真編集ソフトPhotoShop、イラストソフトillustratorの基本的な使い方です。
さらに動画マーケティング、企画、営業なども学んでください。フリーランスはすべて1人でできるスキルが必要です。常に勉強し続ける努力と、コミュニケーション力が必要とされます。
(2)実績・信頼を得る
実績がない人に依頼する人はいません。まずは無料でもいいので実績を作り、少しずつスキルと信用を積み重ねていきましょう。
(3)動画編集スクールで学ぶ
独学で動画編集者として生活している人もいます。しかしそれには長い時間と努力が必要です。
動画編集スクールでは、初心者をプロに育てるためのカリキュラムが組まれていますし、講師のほとんどは現役のプロクリエイターです。
学費は一見、高いように感じるかもしれませんが、人件費や教室・設備代を考えると、どのスクールも妥当な金額といってもいいでしょう。逆に極端に安いスクールは何かを削っている可能性がありません。安すぎるスクールには注意しましょう。
フリーランスのための動画編集スクールの選び方
フリーランスを目指す人向けにスクールの選び方を紹介します。
- (1)スキルアップできるか?
- (2)案件支援制度があるか?
(1)スキルアップできるか?
動画編集ソフトなど基本的なスキルだけでなく、動画マーケティングやポートフォリオの作り方、営業方法などがカリキュラムに入っているスクールを選びましょう。YouTube動画レベルを目指すスクールもあるので、学費が安いからといって選ぶのは辞めましょう。
(2)案件支援制度があるか?
スクールによっては、動画編集の案件紹介や、就職先を斡旋してくれるところもあります。例えばデジハリ直営校ではクリエイターズオーディションという数十社の企業と受講生をマッチングするイベントがあります。
こういった制度がない場合は、クラウドソーシングといってウェブ上で仕事を請け負うサービスを使います。クラウドソーシングは比較的仕事を取りやすいですが、単価は安いです。実績作りには使えるので、初めは積極的に使いましょう。
フリーランス向けおすすめの動画編集スクール
フリーランスを目指すのであれば、完全オンラインスクールよりも、教室があるスクールをおすすめします。
ただ、教室ありのスクールは首都圏か、大阪・神戸、福岡にしかありません。近くにスクールがない人のために全国展開の教室ありのスクールと、完全オンラインスクールも一部紹介します。
デジタルハリウッドSTUDIO(直営校)
クリエイティブ系最大手のスクール、デジタルハリウッドが運営しています。動画編集に特化しているのは新宿、渋谷、大阪、神戸校です。平日はオンラインで学び、週末に教室に通って学びます。
動画編集スクール | ポイント |
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デジタルハリウッドSTUDIO(直営校) |
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デジタルハリウッドSTUDIO by LIG
ウェブマーケティングで有名なLIG社が運営しているスクールです。デジハリのフランチャイズなので、信頼性のあるカリキュラムで学ぶことができます。完全オンラインでも、最寄りの教室に行って設備を使い、講師に直接質問することもできます。
動画編集スクール | ポイント |
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デジタルハリウッドSTUDIO by LIG |
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MOOCRES
東京、大阪に教室がある本格的なスクールです。撮影などの実技にも力を入れており、フリーランスを目指す人におすすめです。
動画編集スクール | ポイント |
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MOOCRES |
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MOVA
東京、福岡に教室のあるスクールです。学習期間が1年と長いですがそのぶんスキルアップできます。在学中に30万円稼ぐことを目標にしており、実際達成する生徒もいるそうです。
動画編集スクール | ポイント |
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MOVA |
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ヒューマンアカデミー
近くにスクールがない場合はヒューマンアカデミーがおすすめです。完全オンラインでも学べますし、教室に通って動画編集用パソコンやソフトを使っても学べます。質問はチャットや教室にいるスタッフにできます。フリーランスを目指している、ということを相談し、うまくサポートを使って学びましょう。
動画編集スクール | ポイント |
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ヒューマンアカデミー |
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デジハク
近くにスクールがなく、完全オンラインかつ費用を抑えたい方におすすめです。基本的な動画編集スキルを身に付けることができます。また完全オンラインスクールの中では比較的学費が安いです。就職支援などはないので、可能な限り講師に個別に質問して、どうすればフリーランスになれるか相談しましょう。
動画編集スクール | ポイント |
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ヒューマンアカデミー |
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まとめ
動画編集でフリーランスになる人は増えています。その近道が動画編集スクールです。
スクールにはそれぞれ特色があるので、まずは各スクールの無料相談会や説明会に参加しましょう。すべて無料ですし、無理やり勧誘されることもありません。
「ちょっと興味あるんだよね……」程度のさぐりでも大丈夫なので、気軽に申し込んでみてください。動画編集、ぜひがんばってくださいね!